元気がないので好きなアイドルの円盤を見たら神々しくて泣けた話
今回いつも以上に「何が言いたいん」な内容です。
最近なんとなく元気がない。
仕事でミスが続いて凹み、それとは関係ないところでもなんだかずっと元気がない。
変わらずボイメンのもろもろをチェックしてはいるものの、うっかりオタ垢でツイートしようもんならネガティブなことしか呟かなさそうなので、Twitterの浮上を控えています。
そんな私がおもむろに本棚から引っ張り出してきたのがこちら。
2017年6月30日に、アイドルを卒業そして芸能界から引退した、ももちこと嗣永桃子さんのラストライブの円盤です。
私がももちをアイドルとして知ったのは2012年にBerryz工房の曲「WANT!」が出た頃、youtubeでたまたまMVを見かけたことがきっかけです。
この曲とモーニング娘。の「One・Two・Three」から私はハロプロにハマるんですが、まぁそれは横道にそれるので置いておいて。
この「WANT!」のMVを見て、普段テレビで見ていた「許してにゃん」なももちとのギャップにやられ、いったいどんな人なんだ…と気になって動画を漁ったりいろいろ調べたりして、嗣永桃子という人物にハマっていきました。
私はハロヲタといえるほどではないと自覚しているのであまり深い話はしませんが、この円盤を見て、ももちが好きだなあと改めて感じたのでそんなことを書こうと思います。
この円盤、ももちの卒業ライブと同時にアイドル15周年記念ライブでもあります。
前半の1時間ほどで15周年記念を、後半に卒業ライブという形になっています。
前半はももちのソロです。
歌が上手くて、かわいくて、美しくて、何よりずっとにこにこしていて。
何回観ても見とれてしまいます。
ももちは決して身長が高くないのですが、そんな小柄な女の子が1人であの場にいる人たちを笑顔にしていると思うと、本当にすごいなって思います。
かわいいから、衣装がきらきらしてるから「アイドル」なのではなく、見ている人みんなを笑顔にする、そんな彼女こそがアイドルなんじゃないかなと改めて思いました。
けれどそんな彼女も後半、プレイングマネージャーとして所属し、同じ舞台に立ちながら成長を見守ってきたカントリーガールズのメンバーと歌う時には母のような優しい眼差しを向けるのも見どころのひとつだと思います(母のような…というより、彼女はずっとカントリーガールズの母だったわけですが)。
彼女がライブ直前にメンバーに伝えた「人を感動させたいのなら、自分が泣いてはだめです」という言葉。堪えられなかったメンバーがほとんどでしたが、アンコールの「アイドル卒業注意事項」で、同じように耐えきれず一筋の涙をこぼすももちが本当に美しいです。
とまぁ、ライブ映像自体すごく魅力的なものなんですが。
ここからは現場に行ったことのないにわかファンの戯言として聞いて頂きたく思います。
私はこのライブ映像を見る度に「アイドルのももちはもう居ないんだな」としんみりしてしまいます。
ですが、「いない」と認識するのは「いた」ことの再確認でもある気がします。
アイドルのももちが居なくて寂しいけれど、寂しいのはきっと、元気だとか勇気だとか優しさだとか温かさだとか、そういったものを彼女からたくさんもらったからじゃないかなって思います。
映像を見て、彼女が居ないと思って寂しくなると同時に、アイドルとしての彼女の輝きを再確認します。
彼女は私にとって、ステージに立っている時以外の、人柄でも惹かれた初めてのアイドルでした。
グループという枠を超えて、嗣永桃子という人間を知り、好きになれて良かったなと思います。
たとえ この世がかなしみに枯れても
あなたはどこかで咲(わら)っていて
(明日からはおもかげ//カントリー・ガールズ)
そうメンバーたちに歌われて送り出された彼女が、今どこかで元気に笑ってくれていたらいいなって心から思います。